工場勤務から転職したいんだけど難しいよね…。
ずっと単純作業しかしてないし、転職したらやっていけないだろうな…。
私は上記のように考えていて、工場からの転職を踏み出せずに20代を棒に振りました。
日曜日の夜になると「あー、またつまらない1週間が始まるよ…」と憂鬱で、次の日を迎えたくなくて夜遅くまでゲームをしていたのを覚えています。
このときの私みたいに「転職したいと思ってはいても、難しそうで1步踏み出せない…」人に向けた記事になっています。
具体的な内容は以下のとおりです。
- 工場勤務からの転職は実際に難しいのか
- 工場勤務からの転職におすすめの職種・業界
- 実際に工場から転職した人はどんな業界に行ったのかリアルな声を集めてみた
- 工場勤務からの転職のコツ
- 高卒から自動車工場で10年間ライン作業。
- つまらなすぎて死んだ魚のような目で過ごす
- 一念発起して未経験から異業種に転職
- 「工場勤務からもっと早く脱出しておけばよかった」という想いから、本ブログ『コウテン』を運営中
- ご相談やお問い合わせはコチラから
なお、運営者である私は、高卒から10年間自動車工場で働いていました。
その後、結婚&出産を機に一念発起。引っ越しと同時に未経験から工事現場の監督に転職しました。
このときの転職経験をもとに執筆したので、ぜひ参考にしてください。
工場勤務からの転職は難しいの?
本ブログ『コウテン』では「年収アップするための転職」ではなくて「工場勤務からの脱出(転職)」を目的としています。
元の年収にもよりますが、工場から異業種への転職では、転職初年度に年収を大幅に上げるのは難しいでしょう。
ただ、工場勤務から抜け出すのが目標の転職であり「年収維持or少しダウンも許容」で良ければ、全くもって難しくありません。
ちなみに、厚生労働省が出している-令和2年度転職者実態調査の概況-によると、製造業の転職者割合は「5.3%」です。(100人に約5人、20人に1人の割合)
この数字は他業界と比べて少し低めの数字だったので、工場勤務からの転職は難しいと思ってしまうかもしれません。
ですが、工場で働いていた経験や周りの状況、独自アンケートの結果から断言できます。
「転職が難しい」のではなくて、「転職活動を始めるのが難しい」のです。
なぜなら、工場で働いていると変化を恐れるメンタルになりがちで、新たな1歩が踏み出しにくくなるから。
転職活動の1歩目を踏み出すハードルだけ、頑張って越えていきましょう!
独自のアンケート結果に基づく工場勤務から転職できる職種
「あなたの転職先の業界や職種は?」という独自のアンケートを取ってみました。
工場勤務から実際に転職した職種や業界に関するアンケート結果は以下のとおりです。
工場勤務から転職できる職種は多くあり、業界もさまざまでした。
若ければなおさら、どんな業界にだってチャレンジできることでしょう。
今回のアンケートの工場勤務から転職した職種トップ3は以下のとおりです。
- 事務
- 営業
- 販売・接客
それぞれ順番に解説します。
事務
今回のアンケートで1番多かった転職先は「事務職」でした。
一口に「事務職」と言っても、さまざまな種類があります。
- 一般事務
- 営業事務
- 総務事務
- 経理事務
- 法務事務
- 受付事務
- 医療事務
工場勤務の人が事務職に向いているのは「黙々と作業を続けるのに慣れている」からです。
事務職と聞くと「工場と一緒で同じことばかりやるんじゃないの?」と思いがちですが、決してそんな事はありません。
人とのコミュニケーションがあったり、複数の業務があったりと、工場勤務時代の私のように「淡々と死んだ魚の目で同じ作業を繰り返す」ということはないでしょう。
必要なスキルとしては
- 基本的なPCスキル
- コミュニケーションスキル
- スケジュール管理
などがあります。
特別なスキルや資格が必要ないのも、工場勤務から事務職への転職が多い理由でしょう。
営業
工場勤務から「営業職」への転職も多かったです。
「営業職」にも、さまざまな種類があります。
法人相手か個人相手によっても違いますし、新規営業かルート営業によっても違います。
工場勤務の人が営業職に向いているのは「太陽を浴びて仕事をできること」です。
工場での仕事に慣れると感覚がバグるのですが、太陽を浴びて活動することに感動すると思います。
また、単純作業を繰り返す工場勤務と違って、営業は変化が多い職種です。
そういった面でも、工場勤務よりも楽しく働ける可能性は高いでしょう。
販売・接客業
販売・接客業への転職も多いようです。
工場勤務では、お客さんとのコミュニケーションは皆無ですよね。
人とコミュニケーションを取るのが苦手な人であれば、無理してお客さんと絡む機会のある「販売・接客業」を選ぶ必要はありません。
ですが、工場勤務で働いてはいるけど、いろいろな人とコミュニケーションを取るのが好きな人にとってはおすすめの職種です。
工場勤務の人が販売・接客業に向いているのは「コミュニケーションの楽しさを思い出せる」からです。
工場勤務から転職する3つのコツ
工場勤務から転職するコツは以下の3つです。
- 転職エージェントを使う
- 工場には転職しない
- なるべく早く転職活動を始める
工場勤務からの転職は、コツを知っていた方が成功する確率が上がります。
1つずつチェックしていきましょう!
転職エージェントを使う
何事もプロに任せるのが1番です。
「転職のプロ」といえば「転職エージェント」。転職エージェントはあなたを転職させることで、取引先の会社から成果報酬をもらえます。
なので、あなたを売り込むことに本気になってくれるわけです。
また、工場に勤めていると、外の世界の情報が全然ないですよね。
なので、色々な業種・職種を知っている転職エージェントに頼るのが、王道であり正解であると私は思っています。
おすすめの転職エージェントについての記事は工場からの転職におすすめの転職エージェントを紹介!をご覧ください。
工場には転職しない
工場には転職しないようにしましょう。
工場勤務がイヤで転職したのに、また嫌々働かなくてはいけません。
たしかに、年収を上げるためなら、同じ業界に転職するのはセオリーです。
だが、毎日淡々と過ごす工場勤務から脱出したいのであれば、工場への転職は選択肢から外しましょう!
もしも、未経験の業界への転職で、一時的に年収が下がってしまったとしても、異業種に20代で挑戦するのは生涯年収で見れば良い選択肢です。
ここだけの話、私は未経験の施工管理に転職して年収は下がりました。
ただ、施工管理という専門的なスキルを身に付けたことで、今では工場勤務時代よりも良い年収でのオファーをいただけるようになりました。
そもそも、転職初年度も年収は下がりましたが、幸福度は大幅に上がりました。
仕事が退屈で苦痛なものではなくなったのです。ただ、たまにハードで「また転職しようかな…」なんて思うときもありますけどね。笑
年収はそこまで重視せず、本来の目的である工場勤務からの脱出に焦点を当てましょう。
なるべく早く転職活動を始める
異業種への転職は若ければ若いほど有利です。
求人情報の必須条件で「35歳以下。長期勤続によるキャリア形成のため」という項目があるぐらい「若い」というだけで市場価値は上がります。
年齢が上がってしまうと、求人に応募すらできないのです。
工場勤務からの転職は武器が少ないことがあります。なので「若さ」を使えるなら武器に使いたいところです。
新卒から工場勤務で5年働いた23歳と、15年働いた33歳では、求められる能力・実績が変わってきます。
もちろん、部下が出来てマネジメントをするようになったり、ライン作業での能力は多少上がったりすることでしょう。
ですが、ぶっちゃけた話、工場で15年働いても大して能力が上がることはないので、費やした年月に見合うだけの市場価値を生むわけではないかなと……。
現状が「つまんねーなぁ……」と毎日をただ消費しているだけのもったいない状況なら、若さを武器にできる今のうちに転職活動をすることがおすすめです。
まとめ:工場からの転職は全くもって難しくない!
本記事では「工場勤務からの転職の難しさ」について解説しました。
厚生労働省のデータや独自アンケートの結果からもわかるように、工場勤務からの転職は全くもって難しくありません。
- 転職エージェントを使う
- 工場には転職しない
- なるべく早く転職活動を始める
上記3つのコツを意識することで、転職難易度が下がることでしょう。
このブログ「コウテン」では、高卒から10年間死んだ魚のような目をしながら働き続けた人間が、未経験の業界に転職した経験をもとに、工場からの異業種への転職について発信していきます。
私は10年間を無駄にしたと思っています。あのときがなければ今はない。なんて綺麗事を言うつもりはありません。若くて自由なうちにもっとやってみたい仕事をやればよかったなと。
ですが、あのときの私と一緒で、工場から転職するのが怖い人はいると思います。
そんな人の人生が好転するように。そう思って本ブログ「コウテン」を運営しております。
転職の一連の流れをまとめた工場から転職でシャバへ脱出!高卒から10年働いて転職した人間がおすすめの転職の流れを紹介!も参考にしていただければと思います。