たまに夜勤してるんだけどキツイわ〜絶対コレ身体に悪いよな〜
交代勤務してるけど、夜勤やってたら普通に寿命縮みそうな気がしてきた……
「夜勤はマジでやめとけ。」とか聞くけど、実際に科学的にどんな悪影響があるのか教えてほしいなぁ
この記事では、上記の悩みや疑問を解決します。
結論、夜勤のリスクは以下のとおり。
- がんのリスクが上がる
- 肥満になりやすくなる
- 睡眠障害になる
など、夜勤にはさまざまな悪影響があります。
実験データをもとに「夜勤の悪影響」を解説していくので、元気に長生きしたい人(もはや全員)はぜひ読み進めてください。
- 高卒から自動車工場で10年間ライン作業。
- つまらなすぎて死んだ魚のような目で過ごす
- 一念発起して未経験から異業種に転職
- 「工場勤務からもっと早く脱出しておけばよかった」という想いから、本ブログ『コウテン』を運営中
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夜勤が及ぼす悪影響5つ
夜勤が身体に及ぼす悪影響は以下の5つです。
- 乳がんのリスクが上がる
- 男性は様々ながんのリスクが2〜3倍になる
- 「交代勤務睡眠障害」になる
- 車両事故を引き起こす可能性が上がる
- 肥満になりやすい
1つずつ解説していきます。
乳がんのリスクが上がる
2007年にWHO国際がん研究機関が、夜勤と乳がんのリスクとの関係性を認めました。
たとえば、一般的な日勤を1とした場合、夜勤の期間毎の乳がんリスクの比率は以下のとおりです。
夜勤の期間 | 日勤に対するリスク度 |
---|---|
1~5年 | 1.5倍 |
5~10年 | 2.3倍 |
10~20年 | 1.9倍 |
20年以上 | 2.1倍 |
夜勤をやった分の年数に比例する訳ではありません。ですが、平均すると日勤だけの人よりも、乳がんのリスクは2倍にもなります。
続いては、夜勤の回数によるリスク比率です。
夜勤の回数 | 日勤に対するリスク度 |
---|---|
468回未満 | 1.6倍 |
468回~1095回 | 2.0倍 |
1096回以上 | 2.2倍 |
こちらは分かりやすく回数に比例しています。
累積回数が1096回以上を超えると、常時日勤の人よりも”2.2倍”の乳がんリスクがあるという結果になりました。
疲れる・精神的に病む、といったことだけではなく、乳がんのリスクまで上がるのは、夜勤を続ける大きなデメリットですね……。
がんのリスクがなぜ上がるかは、次の項目で解説しています。
男性は夜勤をすると様々ながんのリスクが2〜3倍になる
2012年に発行された米医学誌「American Journal of Epidemiology」によると、夜勤をしている男性は、夜勤未経験の男性に比べて、がんリスクが2〜3倍高かったです。
参考元:Night work and the risk of cancer among men
理由としては、メラトニンの放出を抑制してしまうことで、がんのリスクに影響を及ぼしているのではないか。ということです。
本来であれば、メラトニンは夜間の睡眠時にピークを迎えます。ですが、夜勤で光を浴び続けることで、本来放出されるべきメラトニンが抑制されてしまうのです。
検証の対象になったのは、がんになった30〜70歳の男性3,173人と、年齢や住まいが同じでありながら、がんを発症していない512人です。
検証した結果、午前1~2時の夜勤を6カ月間以上経験していたのは
- がんになった人の25.5%
- がんになっていない人の14.5%
でした。
やはり、夜勤とがんの発生リスクは関係していると言えそうですね。
交代勤務睡眠障害になる
交代勤務睡眠障害になってしまうと、夜勤が終わって朝方に寝ようと思ってもなかなか寝付けなかったり、寝たはいいけど途中で何度も起きてしまったりといった症状が出ます。
しっかりとした睡眠が取れないと
- 疲れが取れない
- 翌日の夜勤中の眠気
- 寝不足による集中力の低下
- 気力の低下
- イライラする
- うつ症状
など、さまざまな悪影響があります。
本当に眠れないんですよね……。私は耳栓してアイマスクを付けて寝てました。
夜勤は睡眠障害を引き起こすリスクがあるからマジでやめとけ。と、10年前工場に入社しようとしてる自分に言ってやりたいです……。
そして、今この記事を読んでくれているあなたが、もしも夜勤をしているのであれば、失礼ながら「マジでやめとけ」とお伝えさせてください。
「やめとけ」って言われても……。と思いますよね。そりゃそうだと思います。「簡単にやめられるならやめとるわ」って感じですよね。
後ほど、すぐにできる夜勤の健康リスクへの対策も紹介しているので、そちらもご覧ください。
車両事故で人生が終わる可能性が高まる
自動車で通勤している人は、帰宅中の自動車事故の発生リスクが高まります。
なぜなら、眠さや疲労の中で仕事したストレスから解放されて気が緩くなり、一気に眠気が訪れるからです。
通勤途中に起きた自動車事故を夜勤での勤務時間ごとに分けた表が以下のとおりです。参考元:阪南中央病院 組合ニュース
夜勤8.5h未満 | 夜勤8.5h以上〜12.5h未満 | 夜勤12.5h以上 | |
---|---|---|---|
自動車事故 | 15.7% | 22.3% | 31.3% |
上記の表からも、夜勤時間の長さに比例して、自動車事故のリスクが上がるのは明らかです。
頑張って夜勤で働いて稼いだとしても、帰りの運転で事故ってしまっては元も子もありません。
人を轢いてしまったり、事故で大怪我をしてしまったりして人生が終了するリスクもあります。
可能性は高くはありませんが、リスクは特大なので、夜勤を考え直す理由としては十分すぎますね。
肥満になりやすい
ここまでとちょっと趣向が変わったリスクですが、夜勤をすると太りやすくなります。
理由は以下の2つ。
- 睡眠不足によるホルモンバランスの崩れ
- 食事の内容が悪くなる
睡眠不足になると、レプチン(食欲抑制ホルモン)が低下して、グレリン(食欲増進ホルモン)が増えます。なので、パクパクと色々な物を食べてしまい、カロリー過多になって肥満につながります。
また、夜勤終わりにはスーパーやお弁当屋さんもやっていません。なので、コンビニで買ったり、冷凍食品になったりするので、高脂質・高カロリーな食事になりがちです。
私の場合、夜勤終わりの唯一の楽しみは、お酒を飲みながら、コンビニのおつまみやお菓子を食べてゲームすることぐらいでした。案の定、みるみる太りました……。
コレはヤバい…。と思って、夜勤終わりの食事を、豆腐1丁&納豆&キムチ&卵をぐちゃぐちゃに混ぜた物に変えたら痩せたので、試してみてください。
夜勤終わりの食事は、食べたあとにすぐ寝ることになりがちなので、特に気を使いましょう。
2交代勤務で寿命が縮まる?
「夜勤をすると寿命が縮まる」こんなことを聞いたことはありませんか?
今回の記事を書くにあたって色々と調べてみましたが、夜勤と寿命の関係性について信頼できる研究結果は探しても出てきませんでした。
えっ?じゃあなんで夜勤をすると寿命が縮むとかよく聞くの?
実は、夜勤と寿命について1976年にフランスで発表されたヴィスナール教授の研究報告がネット上に唯一流れています。
フランス政府の要請により、ヴィスナール教授は交代勤務をする2万人の労働者を調査したというものです。
この情報を元に色々なメディアや記事で「夜勤は寿命を縮める」と書いているのだと思われます。
1976年と古い研究データな上に、報告書もなければ1件の研究結果しかないため、「夜勤は寿命を縮める」と科学的に証明されてるとは言えないかなと思います。
ただ、実際に10年間2交代勤務をしてきた実体験からすると「夜勤は寿命を縮める」という面はあると思います。
そもそも、人間は日中に活動するように出来ています。その元々備わった体内時計に反するような生活をしていれば寿命が縮むのは当たり前かなと。
実際に夜勤してる人は共感してくれるかと思いますが、夜勤してるときの寿命を削られてる感は体感的には確実にあるんですよね……。
なので、このブログの結論としては「科学的根拠は少ないが、夜勤は寿命を縮める可能性が高い」です。
夜勤のメリット
ここまで夜勤のヤバさをお伝えしてきましたが、夜勤のメリットもあります。
これから夜勤のメリットを紹介しますが、「夜勤は健康的リスクがあっておすすめはできない」この前提を忘れないでください。
ですが、夜勤のメリットを知っておいた方が「夜勤をしない」という選択を取りやすいと思ったので、ここから説明していきます。
夜勤のメリットは以下の2つです。
- 手当がつくので給料が上がる
- 店が空いている
それぞれ解説していきます。
手当がつくので給料が上がる
多くの会社では、夜間労働は通常の労働時間よりも給与が高く設定されていたり、「深夜手当」や「特別手当」が付いたりするので、夜勤をすると給料は高くなります。
※22時〜翌5時までの深夜時間に労働した従業員には、「深夜手当」として25%の割増賃金が支払われる。
たとえば、日勤の時給が「1,500円」だとしましょう。
そして、9時〜18時(内1時間休憩)まで働いたとします。
8時間×1,500円=12,000円/日給
となります。
それでは、夜勤の場合を考えてみましょう。
20時〜翌朝5時(内1時間休憩)まで働いたとします。
(2時間×1,500円)+(6時間×1,875円(1,500円の25%割増))=14,250円/日給
となります。
1日あたりの差額が2,250円、月20日働いたとした場合「45,000円」の差になります。
先程伝えた健康を損なうリスクと比べると、月の給料が45,000円増えたとして果たして嬉しいことなのでしょうか。
私は、給料よりも健康リスクを減らすことを強くおすすめしたいです。
店が空いている
夜勤のメリット2つめは、土日や夕方以降だと混雑する場所も、平日の日中であれば混雑を避けて快適に過ごせます。
なぜなら、普通に働いている人は、仕事や学校などに行っているからです。
たとえば、平日の日中に比較的空いているお店や施設には、以下のようなものがあります。
- 映画館
- ジムやフィットネスクラブ
- 公園
- ランチタイムが人気の飲食店
これらは普段よりも人が少ない状態で楽しめるでしょう。
ただし、夜勤には健康への影響や生活リズムの変化といったデメリットも存在することを忘れずに、個々の状況に合わせて判断する必要があります。
夜勤の健康リスクへの対処法
ここまで、夜勤の健康リスクや事故のリスクについて解説してきました。
結論、「夜勤をやめる」が1番の対処方法なのですが、とはいえ、急に夜勤をやめられるわけでもないですよね。
なので、今日から出来る対処法を紹介します。
- 帰宅時にサングラスやブルーライトカットのメガネをする(睡眠障害対策)
- イヤホンを付けて睡眠導入用の音楽を聞いて寝る(睡眠障害対策)
- アイマスクをする(睡眠障害対策)
- 食事内容に気をつける(肥満対策)
- 自転車通勤や徒歩通勤に変える(帰宅時の事故対策)
夜勤の健康リスクへの対処法を紹介しましたが、やはり根本的に解決するために、部署の異動や転職で夜勤のない環境に変えた方がいいと思います。
健康を損なうか、お金を稼ぐか、その天秤が振れる先は人それぞれです。
ですが、お金を稼げたとしても、寿命が減り使える年数が減ってしまうのでは元も子もありません。お金が残ってもあの世へ持っていけないので。
であれば、健康的に長生きして色々なことを楽しめた方が良いのではないかな。というのが、本ブログの結論です。
「工場からの転職で人生好転」がメインテーマの本ブログでは、【実録】高卒でも可能!退屈な工場勤務から抜け出すための転職ガイドで、転職の一連の流れを紹介しています。
工場から他業界へ実際に転職した私の体験談を交えた記事になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ:夜勤はいろいろなリスクがあるからマジでやめとけ!
この記事では、夜勤のさまざまな悪影響やリスクについて、データをもとにして解説しました。
夜勤が及ぼす悪影響は以下の5つです。
- 乳がんのリスクが上がる
- 男性はさまざまながんリスクが2〜3倍になる
- 「交代勤務睡眠障害」になる
- 車両事故を引き起こす可能性が上がる
- 肥満になりやすい
お金は大事ですが、健康はさらに大事です。
夜勤で稼げるメリットよりも、夜勤の悪影響によるデメリットの方が大きいと思います。
もちろん、今すぐに夜勤をやめることはできないでしょうけど、夜勤のない仕事への転職は早めに考えたほうがいいです。健康のためにも、年齢で転職を有利に進めるためにも。
「いや…全然スキルもないし、転職するなんてむずかしいよ……」と思ってしまうかもしれません。工場で働いていたとき、私も同じようなことを思っていました。
ですが、実際に転職してみて感じたことは、「転職って意外と余裕だったなぁ」です。
工場からの転職の難しさについては「工場勤務からの転職は難しい」は被害妄想。難しくないと言い切れる理由と転職のコツを解説!でも解説しているので、コチラも参考にしてみてください。
また、おすすめしている転職エージェントは「転職エージェントナビ」です。
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今回の記事で参考にした記事やデータは↓に貼っておきますね。
英語の記事もありますが、Google翻訳を使えば割りと読めますよ。
駄文を最後まで読んでいただきありがとうございました!
お互いに体に気をつけて、頑張っていきましょう!