高卒で工場に就職してずっと働いている人間とか底辺でしかないだろ。
まぁ俺ら底辺だし、しょうがなくね。
私が工場で働いていた20代の時にしていた、同期たちとの会話の一部です。
Googleに「高卒 工場」と入れると、「底辺」の2文字が候補に上がります。
若かりし頃の私と同じように「高卒で工場勤務なんて底辺だろ」と思っている人が多いのでしょう。果たして、本当に高卒の工場勤務者は底辺なのでしょうか。
- 高卒の工場勤務者は底辺なのか
- 工場勤務の将来性について
- 工場勤務は底辺ではない。と思う理由
- 工場勤務が底辺だと感じているあなたにおすすめの行動
- 高卒から自動車工場で10年間ライン作業。
- つまらなすぎて死んだ魚のような目で過ごす
- 一念発起して未経験から異業種に転職
- 「工場勤務からもっと早く脱出しておけばよかった」という想いから、本ブログ『コウテン』を運営中
- ご相談やお問い合わせはコチラから
本ブログ『コウテン』運営者の私は、高卒から10年間工場で働いていましたが、当時は「工場勤務なんて底辺の仕事だろ……」と思っていました。
転職した今思えば「工場勤務」が悪いのではなく、自己研鑽も何もせず、ただ自堕落な生活をしていた私自身の思考が底辺なだけだったな。と思っています。
この時の気付きや、工場勤務時代のエピソードを交えながら「工場勤務の底辺問題」について解説していきます。
ぜひ、読み進めてください。
高卒の工場勤務者はなぜ底辺と思われるのか
高卒から工場勤務で働くのが、なぜ底辺と思われてしまうのか。考えられる理由を5つ紹介します。
1つずつ解説します。
3Kの職場のイメージが大きい
3Kとは「きつい・危険・汚い」です。
- きつい‥‥重いものを持ったり、歩き回ったりする
- 危険‥‥機械を扱ったり、工具を使ったりする
- 汚い‥‥機械の油や、ゴミ、ホコリが多い
こうやって見ると、たしかに当てはまりますね。
「3K=底辺」というわけではありません。ですが「きつくて、危険で、汚いところで仕事なんてしたくないよ」と思う人は「工場勤務=底辺」のイメージがあっても仕方がありません。
単純作業でだれでもできるイメージ
工場勤務のイメージは上記の写真のようなものですよね。
工場勤務はライン作業で淡々と作業をこなす。たしかにそういった一面があります。
言ってしまえば、替わりの人間がいくらでもいるので、底辺だと思われてしまうのかもしれません。
ヤバい人が居るイメージ
高卒で工場勤務している人は、低学歴の巣窟で、ガラが悪くてタバコ吸いまくっていてギャンブルだ、女だ、といったイメージがあるのかもしれません。
そんなことないですよ。
と言いたいところですが、私が働いていた某自動車工場では上記のような会話ばっかりされていました。
飲み会ではその場にいない上司や後輩の悪口や会社の愚痴。プラスになるような会話がない意味のない飲み会でしたね。
低収入のイメージ
工場のような単純作業は収入が低いイメージがあるのでしょう。
ですが、そこそこ大手の工場は、作業内容に似合わず給料が良いので、ここは世間のイメージと違います。
ただ、それなりの会社であれば、定期昇給やボーナスもしっかりとありますが、中小企業など町の小さな工場はそこまで年収は高くないのかなぁと思います。
将来性がなさそうなイメージ
工場勤務は、AIの発達によって奪われてしまいそうな職業ですよね。なので「工場勤務なんて将来性がないし……」底辺と思われてしまうのです。
ただ、私は「将来性がない=底辺」は違うと思っています。でも、工場勤務に将来性がないのに変わりはないので、若いうちに工場から別業界に転職して市場価値を上げておかないと、在籍している会社になにかあったときに急には戦っていけません。
東京商工リサーチが行った全国企業倒産状況によると、製造業の倒産率は、年々減少しています。
件数 | |
---|---|
2012 | 1,790件 |
2013 | 1,690件 |
2014 | 1,403件 |
2015 | 1,290件 |
2016 | 1,157件 |
2017 | 1,041件 |
2018 | 1,014件 |
2019 | 1,024件 |
2020 | 915件 |
2021 | 664件 |
徐々に倒産率は減っているため、今生き残っている工場は強いと思います。ですが「倒産しない」=「職が無くならない」はイコールではありません。
なぜなら、工場は存続したとしても、工場で働くのは「人」ではなく「ロボット(AI)」になり得るからです。
工場勤務の将来性については【実録】工場勤務の末路は地獄?でもくわしく取り上げています。こちらも合わせてご覧ください。
高卒で工場勤務は底辺なのか︰結論、底辺ではないが将来は明るくない
「底辺ではない。だが、簡単に替えが効く仕事であり、ゆくゆくはロボットにも取られるため将来は明るくない」
が、本ブログ『コウテン』の結論です。
底辺ではないと思う理由は、次の見出しで詳しく解説します。また、そもそも論にはなりますが、底辺なのか、底辺じゃないのかが重要ではないと思います。
この先何十年と仕事をしていく中で、「底辺の仕事をしている自分」と深層心理としてあるのに働き続けるのがもったいないです。
工場からの転職は決して難しくありません。毎日同じことの繰り返しで、転職による変化を恐れてしまっているだけです。
工場からの転職の難易度については「工場勤務からの転職は難しい」は被害妄想。難しくないと言い切れる理由と転職のコツを解説!で詳しく話しています。
高卒から実際に10年間工場で働いた私が「工場勤務は底辺ではない」と思う理由
まず、大前提として、どんな仕事も存在している限り、その仕事を必要としている人が居る。と思っています。(詐欺などは除く)
工場勤務に限らず、底辺という仕事はありません。ただ、底辺と思われてしまっているのも事実だと思います。
なので、そんな風に工場勤務の仕事を底辺だと思ってしまう人に対して「工場勤務は底辺ではないぞ」と反抗する理由を4つ紹介します。
- 年収がめちゃくちゃ低いわけではない
- 勤務時間や休日が安定している
- 大手の工場だとで周りの反応が良い※内情を知らないから言える
- 結局は働く側の考え方次第
それでは1つずつ深掘りします。
年収がめちゃくちゃ低いわけではない
「工場勤務」「底辺の仕事」と聞くと、年収が低い仕事を思い浮かべるでしょう。
ですが、工場勤務=製造業の年収は少し低いぐらいで、平均年収より30万円少ない程度です。
厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査-産業別の情報をもとにグラフにしました。
平均年収よりも高いわけではありませんが、底辺と呼ばれるほど低年収というわけではないと言えます。
勤務時間や休日が安定している
工場勤務はそれなりに大きめの会社になると、勤務時間や休日が安定しています。
ライン作業では、日々のノルマや月のノルマがあります。生産管理部門によって、なるべく無理のないように生産量が組まれるので、このご時世に無理な生産ノルマを強いられることはあまり多くないでしょう。
また、ライン作業や工場での仕事は、良くも悪くも変わりが利く仕事です。
なので、有給休暇もプロジェクトの進行状況や、自分の担当仕事の進捗に限らず、休みたいと思ったときに休みやすいです。
大手の工場だとで周りの反応が良い※内情を知らないから言える
自分は売上7,000億規模の工場で働いていましたが、親戚や周りの友達からは「えっ!?〇〇で働いているの?すごいじゃん!」みたいな良い反応が多かったです。
ですが、結局はただのライン作業。内情を知らないからそんな風に言えるのですが、端から見ると底辺には見えていないようでした。
結局は働く側の考え方次第
工場勤務という職種が底辺なのではなくて、働いている人の考え方次第です。
どんな職種・業界であろうと、腐った考えをしている人間は居ます。
逆もまた然りで、工場勤務でも楽しく働いている人はいます。
結局は向き不向きが大きく関係してくるので、「工場で働くのが向いていないな」と思っているなら、いっその事他の職種に転職しちゃった方がいいです。
工場勤務に向いている人・向いていない人
工場勤務が底辺だと感じているあなたにおすすめの行動
ここまで「工場勤務は底辺だと思われている」「工場勤務の将来性はない」など、言いたい放題言ってきました。
言いたい放題言ったからには、対策案を提案させてもらいます。
- 異業種へ転職する
- 出世を目指す
異業種へ転職する
いくら周りの人間が「工場勤務は底辺じゃないよ!」と言っても、本人が底辺だと感じているなら工場勤務を続けていくのは短い人生においてもったいなさ過ぎます。
断言します。そんな思いをしながら働くぐらいなら、早く転職しちゃった方がいいです。
人生100年時代と言われている現代。これからの人生長いのに、鬱々とした日々を過ごすくらいなら、さっさと転職すべきです。
と言っても、工場勤務で毎日同じことを繰り返していると、変化することが極端に怖いですよね……。
工場から転職することは決して難しくありません。ですが、転職活動を始めるハードルはかなり高いです。
まずは、転職活動の第一歩を踏み出すことを目標に頑張ってみてください!
そして、転職活動の第一歩は、まず転職サイトに登録することからです。無料で登録可能なので、熱が高まっている今のうちに登録することをおすすめします。
この熱が冷めてしまったら、また明日からもなにも変わらず単純作業をひたすらこなす毎日のままです。「そんな毎日を少しでも変えたい」そう思うのであれば、何かしらの行動が必要です。
\無料で転職のプロがサポート!/
また、製造業に特化した転職サービスがあるので【直撃取材アリ】製造業からの転職に特化した転職エージェント「フミダス」の評判は?もご覧ください。
出世を目指す
「転職には興味がわかない。けど、底辺なんて言われたくない。」そんな人は、今いる会社で出世を目指しましょう。
出世することで社会的地位を獲得出来ます。
また、出世すれば「工場に勤務しています」と言うのと「工場で〇〇(役職)をしています」と言うのでは、周りからの印象は変わり、底辺なんてまず言われなくなります。
また、成果を出すことに本気になると、周りから底辺と思われているかどうか、なんて気にならなくなるのも副産物として良いことがありますよ。
まとめ:工場勤務は底辺ではない!あなたの考え方・行動ですべてが変わる!
本記事では「工場勤務は底辺なのかどうか」についてやって解説しました。
結論としては、「工場勤務は底辺ではない!あなたの考え方・行動ですべてが変わる!」です。
工場勤務が底辺かどうか。は、ぶっちゃけ関係なくて、あなたがどうなりたいか、どう過ごしたいか。だと思います。
私は工場勤務がつまらない……。と思いながら、10年も働いていてかなりの時間を無駄にしました。
もしも、20代前半に戻れるのであれば、秒で転職活動を始めることでしょう。
あなたも工場勤務で鬱々とした毎日を過ごしているなら、少し前向きな行動を起こしてみてはいかがでしょうか。
私はこれからも本ブログ『コウテン』であなたの背中を押していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。